三脚テーブルを作る

アウトドア用に三脚を足にしたテーブルの作り方

後ろが1/4インチ三ネジ前サイズ変更アダプター

三脚ネジの基本

三脚とカメラを接続するネジは、1/4インチという規格です。(小ネジ・細ネジ・1/4-20UNC・国際規格)
普通に皆さんが目にする、カメラのネジ穴や、三脚のネジはこの規格です。
1/4インチですから6.35mmの太さで三脚の雲台(クイックシューなども)側のネジ長は4.5mmに決まっています。(タムロン・トキナーホームページ https://www.kenko-tokina.co.jp/faq/0133.html)
これとは別に、3/8インチ(大ネジ・太ネジ 3/8-16UNC・ドイツネジ)と言うネジもあります。9.525mmの太さです。
あまり目にすることは無いと思いますが、フィルム時代の大判カメラや中判カメラが、この太ネジを採用していました。

ネジサイズを変換するアダプターで1/4インチを3/8インチに変換して使えるようになっていました。また三脚の足の部分と雲台の接合部に太ネジを使っているメーカーもあります。(大型三脚に多い)

金具の種類は豊富

あまり使わない写真撮影用の三脚を、アウトドア向けに高さ変更可能なテーブルにすることは皆さん思いつくようでYouTubeにも動画が沢山見受けられます。
不整地でもがたつきが少なくまっすぐ設置出来る、タブレットなどを見る時は斜めに出来るなどの利点があります。支える点が一点なので大きなテーブルは無理という欠点もあります。

一部には強度的に問題があるのでは?と思われる作り方が紹介されています。
このページでは、使用する金具を中心に、これは止めておいた方が良い(危ない)~から頑丈な作り方まで、総まとめとして解説いたします。

このサイトで紹介している内容は、テーブルの素材や補強方法、工具により強度は様々です。この説明を参考にして制作し、なんらかのトラブルがあっても責任は負いかねますのでご了承ください。
また管理人は、木工の素人です。工具も持っていません。あくまで三脚ネジを使ったテーブル板の接合方法の研究です。テーブル板のデザインや塗装などはご自分で研究ください。

ナットやボルトにはユニクロタイプとステンレス製があります。ステンレス製の方が高価です。アウトドアで使うならステンレスがお勧めです。ユニクロタイプは防錆スプレーなど使った方が良いのではないかと思います。

1,あまり、お勧めしない方法から

フランジ付ナット

ナットだけはすぐ外れる(危険かも?)

下穴を開けて、1/4インチのナットをナットを埋め込む(たたき込む)方法です。一番手軽でみなさん思いつく方法です。
実は投稿者も、試したことがあります。失敗しました。雲台のネジを強めに絞めてテーブルの端に重めの荷重をかけるとすぐにナットが外れました。
またテーブルと三脚を付けたまま天板の方を持ち上げても外れる恐れがあります。信頼性がないというかやや危険と言えるでしょう。これは天板の方の硬さが入ります。柔らかい素材では必ず失敗します。

やってみたいという方は、9mmの穴あけビットで下穴を開けて打ち込むと良いでしょう。10mmビットではスカスカで8mmビットでは小さすぎです。また接着材は必ず使用するようにしましょう。かなり強度が増します。管理人は2液硬化エポキシ樹脂を使いました。木工ボンドより

1/4インチネジナットは高くても数十円円で入手できると思います。ホームセンターで購入しています。100均で見たことはありません。

フランジ付ナットはやや高めです。下記の方法を使うと、少しは強めに固定できます。

ナットを外れにくくする方法

少しは強めに固定する方法。フランジ付ナットと金属プレート(100円位)を接着してしまい。止める方法です。ナットだけよりかなり強度が増します。写真の金属プレートは穴の直径が7mmなのでズレないように接着する必要があります。またプレートを止めるには、頭の大きなビスやワッシャーなどが要ります。プレートに普通のナットをエポキシ樹脂で接着してみましたがすぐ外れました。金属用接着材の方がお勧めです。

フランジ付ナットを使うと接着面が大きくなるのでより強度が増すでしょう。また接着剤をセメダイン 金属用高強度 接着剤 メタルロックという製品にすると溶接並みの接着力があるようです。あるいはロウ付けするとかなら使えないことないかも(かける金額、手間を考えると現実的ではありません。

2,使えないことは無いかも?

止めネジアダプターを使う

最初に書いた、止めネジアダプターというネジサイズ変換アダプターをねじ込む方法があります。この方法も薄く接着材を使うと良いでしょう。

外側にもネジが付いているので単なるナットを埋め込むよりは、強度が上がります。ネジサイズ変換アダプターは180円程度からです。

テストした時は8mmビットで下穴を開けて丁度いい感じでした。

しかしこの方法にも欠点があります。かなり大きなマイナスドライバー(先端幅が7~8mm以上)でないとねじ込めません。(コインだと力が入りにくいので鉄板状の物が良い)
やや斜めに入っていく傾向があるので慎重にまっすぐなるようにしましょう。


またテーブル側の素材が柔らかい種類の木材や、もろい場合簡単に抜け落ちる可能性があり、極端に固い木材の時は上手くアダプターが入らない時があります。

なおネジ山が少ないアダプターは、テーブル用としては使うべきではありません。(カメラ等にはOKですが)

なお前記の金属プレートで補強する方法を取る場合、先にアダプターをねじ込んでから接着しないと、付けられません。念のため

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止めネジアダプター似た金具類

鬼目ナット(1/4インチではない)

鬼目ナット

ネジサイズ変換アダプター似たもので鬼目ナットとよばれる物が存在します。
写真の物は六角レンチでねじ込む方式で、打ち込むタイプもあるようです。

なかなか1/4インチの物を入手するのは難しいので入手出来たらチャレンジしてもよいかもしれません。探してみましたが、数量多いセット品で金額が高い製品しか見つかりませんでした。
(別の方法、または既製品を買った方が安い)

棚ダボ

家具やカラーボックスなどに取り付ける棚を取り付けるための棚ダボです。これは打ち込んで使うようです。

棚ダボ1/4インチサイズは、アマゾンなどで入手できます。価格も8個で300円程度と比較的低価格です。極端に柔らかい木材や、もろい木材でない限り使えないことはないでしょう。

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T-ナット

棚ダボと同じで家具などに使われる金具にT-ナット(爪付きナット)と言うものがあります。

これはテーブル材に穴を開けて反対側から接続する金具です、爪側から三脚につけてはいけません。

テーブルに穴が開くのが欠点ですが、リメイクシートなどでカバーすると良いでしょう、板の厚さは10mmが最小です。加工の仕方により、12mm~14mm程度までOKです。

決定版?板付ナット W1/4(お勧め)

板付ナット W1/4という小ぶりな鉄板にW1/4インチナットを溶接した物で、最もお勧めです。


アマゾンで1個から発注可能です。300円程度です。(送料無料ですが2000円以上アマゾンが発送する商品の注文がいります。)ホームセンターにあればかなり安く手に入ると思います。

テーブル板に直接付けてもナットの厚さは、6.5mmしかありませんのであまり気にならないと思います。反対にしてテーブル板の方に穴をあけ、板の大きさを座ぐる(1mm強)なので電動工具無しでも工作が可能です。

より三脚雲台と密着させるには、コルクシートを貼ると良いです。

三脚の大きさにもよりますが、小ぶりのまな板程度の大きさは十分支えられるでしょう。

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いずれ動画で説明したいと思いますお楽しみに