定常光ライトレビュー

初心者向け、定常光ライトを解説

アマゾンで販売されている同等品

商品写真を初めて撮ろうとする初心者の方がまず気にされるであろう定常光・蛍光灯ライトセットを解説します。

普通プロカメラマンは、この手の機材は、鼻にもかけないので情報が少なめに感じます。管理人が実際に購入してレビューしています。いわゆる提灯記事ではありません。

実は、LEDライトの製品を注文して届いたのがこの巨大蛍光灯を使うセットです。

まず梱包を開いていきます。ペラペラの布ケース、1枚ものの説明書があります。巨大なスパイラル蛍光が出て来ました。
パナソニックの20Wの物と比べると大きさがわかるでしょう。

次にソフトボックス本体、7~8年前の物と比べると傘の生地はまともです。進化はしてます。50cm×70cmの発光面があるようです。白いのはデフューザーの布です。

次にライトスタンドです。よく三脚と呼ぶ、初心者の方がいますがライトスタンドとカメラ用三脚は全く別物です。

このセットのライトスタンドは非常に軽量・小型です。はっきり言うとすごく華奢です。高さは190cmほどまで伸ばせます。一般的な家庭や事務所で使う分には高さは十分でしょう。

組み立てていきます。ライトスタンドは三本の足を、なるべく大きめに広げた方が安定します。

スタンドがオスダボ・ライトボックス側はメスダボです。ネジ類はしっかり止める必要がありますが、中華機材はネジ山が弱いのでほどほどにしてください。

傘を広げるのに少し要領がいります。すぐ慣れると思います。電球を取り付けるソケットは
碍子(ガイシ)と言われる陶器のような素材ですが品質はそれほどよくありません。蛍光灯を付けます。電球の表記では150W 5500K°になっています。

なおこの電球は、普通の電球用の灯具にも付きます。(E26)

デフューザーの布を全面に付けます。国内メーカーの物と比べるとピンと張れません。皺が気になる方もいるかもしれませんが中から光がでるので写真にほとんど影響はありません。

これで一応組み立て完了です。ACコードは1.5mほどなので場所により、延長コードがいるかもしれません。 細かく見ていくとまず明るさは1mの距離で測るとISO400、シャッター速度60分の1でF4の数値がでます。150W(675W)表示がありますが、500Wレフランプより、かなり暗いと思います。
電球にファンなどは無いので無音です。ビデオ(動画撮影)も可能です。付属の取説にはCRI92と記載があります。色の見え方も最低限のスペックは、ある表記です。(中華製品なので当てにはできませんが)

発光面の大きさは写真電気工業のRIFA40と比較すると倍以上あります。RIFAでは撮りにくい料理のセットメニューなども撮れる大きさです。
商品撮影台での撮影やテーブル上の料理写真には、必要最低限の大きさ(発光面)はあると思います。

ソフトボックスデフューザー面の色温度は簡易的なスマホアプリで計測したところ5300K°程度でした。キッチリしたメータ-ではないので参考程度に考えてください。
なお写真の写真電気工業のRIFA40はかなり黄ばんでいます。(計測していない)

最大の欠点を補う

この灯具の欠点は、ソフトボックスが下向きになりません。この状態が最大下向きです。

料理写真・物撮りなどで、天トレ風にセットしたい時かなり制限があります。

写真のようにダボなどのアダプターを使えば少し改善は出来ます。アンブレラアダプターとダボアダプターを組み合わせて少し伸ばします。アマゾンなどでいろんなネジアダプター部品が出てます。工夫すればいろんな方法があると思います。なおアダプター類はマンフロットなどの頑丈な物をおすすめします。
またあまり長く前に出すと不安定になります。転倒に注意してください。電車などでの出張撮影などがない方は、安いブームアームを購入したほうがよいかもしれません。

せっかくランプは2灯付いて販売されているので、アマゾンで2又ソケットを購入して付けてみました。
電球が巨大なので干渉するのではないかと思いましたが、すんなり取り付けできました。

まっすぐ縦にソケットを付けられれば良いのですが、少し斜めにしか付きませんでした。それでも光量がアップするのは定常光ライトでは、大きなプラスなのでしかたありません。

理屈でいえば同じ電球2灯にすると1.4倍の明るさになります。倍にはなりませんのでご注意ください。

結論として

このライトセットで商品写真撮影できるのは、テーブルフォトと呼ばれる撮影台に乗る割合小型のものだけです。一見発光面が70Cmもあるので人物も撮れるのではないかと思う方がいるでしょう。
人物やアパレル系の写真はいささか難しいと思われます。追加でもう1~2灯あればなんとかま半身程度は撮れるでしょう。(生産性は低い)

最大のメリットは光ーーーライティングの状態が見えることです。価格も4~5000円と安いので、とりあえず光の当て方を勉強するために購入されても良いのではないかと思います。
ライティングがある程度理解できたらストロボにチャレンジするのが王道です。
このライトをどうしても、実戦的に使うには、明るいLED電球を用意するのがおすすめです。

参考—プロカメラマンでも使う方がおられる039ブランドのLED球

039shop 【039】 Sh50Pro-S 撮影用 50W LED電球 Ra95 高演色性 E26 PSE取得商品 [並行輸入品]