レフ板の種類と自作

レフ板という名称は多くの人が聞いたことはあるでしょう。ただし頭に浮かぶイメージは様々なようです。単にレフ板と言っても沢山の種類があります。

管理人の身近な、写真とは全く無縁の方に聞くと丸型の折りたたみレフを思いうかべる人が多いようです。ブライダルの前撮りなどで、使っているのをよく見かけるそうです。

折りたたみレフとかサーキュラーレフとかの名称で沢山販売されています。管理人が数十年前初めて購入した時は、50cm径ぐらいの白銀2面の物が定価で1万円以上した覚えがあります。
現在は中華製が5分の1程度の金額で手に入ります。大きさは、よく撮影する物によりますが1枚(1セット)あっても無駄にはならないでしょう。

もう一つレフ板として認知度が高いのが V字型というかハの字型に開くレフ板でしょう。商品撮影でレフ板と言えばこのタイプを指すことがほとんどです。種類として白レフ、銀レフ、黒レフが市販されています。
(極一部金レフなどもある)

白レフ、銀レフの役割はお判りでしょうが、黒レフがいまいちわからない方が多いようです。
黒レフの役割もいくつかあり、反射を遮りシャドーをより黒くする。カメラに入る余分な光を遮る=ハレ切りという役割。被写体の輪郭に黒を写し込み切り抜きをしやすくするなどに使います。

このタイプは、100均の素材で簡単に自作出来ますので、自作オンリーのカメラマンもいます。

レフ板自作の注意点(素材)

レフ板自作の情報はネット上に沢山上がっています。ただあまりお勧めではない作り方(管理人の考えでは)もあります。一番多いのが、銀レフ製作にアルミホイルを使うことです。
アルミホイルをくしゃくしゃにした上で開いて発泡スチロール板に張り付けるという自作方法です。特定の商品を撮るなら使えないこともないのですが、写りこみがある被写体(撮る商品)の場合アルミホイルのしわが汚く写ってしまい使えません。銀レフは、梨地・無地の物を使うようにしましょう。

もう一点は、レフ板の素材です。厚紙で作成するように勧めているサイトもあります。これもあまり軽い紙は、止めておいた方が無難です。確かに軽い・薄いので携帯性は抜群です。しかし、撮影現場が室内でも風がある時があります。軽量の厚紙では扇風機はもちろん、エアコンの風でも倒れることがあります。(支える機材を別に用意するのは効率が悪い)紙の色の問題もあり、紙で適当な物を管理人は見つけていません。少し重量感のある(密度がある)発泡スチロール板で作るのがおすすめです。なお発泡スチロール板でも支えがあった方が良い場合もあります。

銀色の反射面素材はこれがお勧め

写り込みが綺麗な、銀色反射の素材を探したところ、カラー工作用紙というものが見つかりました。(管理人も今これで作った物を使っています。)
適度な艶消しの銀反射で使い易いと思います。大きな文具店や、東急ハンズなどにしか販売していないのが欠点ではあります。下記のようにアマゾンでも販売してますが、送料がかかります。

カラー工作用紙 A3判 450x320mm 裏面方眼付 厚さ約0.5mm №615 銀
ゴークラ(Gokura)

大型レフ板

写真スタジオに行かれた方は、大きな発泡板で作った片面白・片面黒のレフ板を目にした方もいるでしょう。これは片面白、片面黒のカポック板と写真関係者は呼びます。
銀一という撮影機材専門商社で扱っています。4万円以上します。ホームセンターでは片面白、片面黒の発泡版の素材は販売されていないと思いますが、似たような物を自作している方もいます。密度のある白い発泡スチロール板を用意して、片面をハイミロン黒という生地にすれば自作可能です。
すこし用途が違いますが、アマゾンでも大型レフも安価で販売されています。