ほとんどのカメラがズームレンズ付きになっている

何でもドンと寄って撮ればよいものではない

スマホや携帯電話で撮影することが普通になったせいか、デジカメを持っていても全くレンズのズームを調整しないで撮影している人を見かけます。

コンパクトデジカメの多くは、電源を入れると最も広角(広い範囲が写る)にズームレンズがセットされます。そのまま撮影しようとすると当然かなり近寄って撮影しなければなりません。

スマホで写真を撮るための説明では「ドンと寄って撮りましょう」と解説しているサイト・書籍が多いようです。

間違いではないのですが、商品写真を一定のレベルで撮る場合、特にコンパクトデジカメ・デジタル一眼で撮影する時はレンズのズーム、焦点距離を調節して使いましょう。

具体的にはちょっとだけズームがお勧め


デジタル一眼のレンズの場合、レンズのリング部に数字(焦点距離)が書いてあります。入門機の標準的なレンズは18~55と書いてあることが多いでしょう。(ミラーレス一眼も)

商品撮影をするなら、35の数字以上で撮ることをおすすめします。これは言葉で言うと標準~中望遠で撮影すると言うことです。18は広角で被写体、商品の形がゆがみます。ゆがみを利用した表現も可能ですが、一般的にはなかなかうまくいきません。

高級なフルサイズデジタル一眼レフの場合は、24や28から始まるレンズが付いているでしょう。この場合は50以上の数字で105くらいまでが商品撮影に適しています。

コンパクトデジカメは、ズームレンズの高倍率化が進んだのと、機種により倍率が違うのであいまいですが、

「少し望遠」で撮りましょう。

スマホやタブレットは商品撮影に向いていない?

スマホやタブレットはどうなるの?という疑問がわく人がいると思います。

結論から言うとスマホやタブレットは商品撮影が全く出来ないわけではないが条件付です。デュアルカメラ・トリプルカメラのスマホなら(画角・焦点距離の異なるレンズの組み合わせのスマホ)ある程度満足のいく写真が撮れるでしょう。

普通のスマホでは、適切なアダプターを買い、アプリをインストールして工夫すれば、使えないことはないのですが生産性はあまり高いものではありません。

一世代前の安くなったデジカメを買うことをお勧めします。

いずれどうしても使わなければならない人のための解説をしたいと思います。