定常光ランプ(ライト)演色性比較

定常光の主な光源として、電球型蛍光灯、電球型LED、ビデオライトがあります。(その他、レフランプ・ハロゲンランプ・HMIライトなどが存在していました)定常光照明機材の有名メーカー写真電気工業のRIFAも初期は電球型蛍光灯を使ってセット販売いましたが、現在はLEDランプになっています。(写真は写真電気工業が現在セットしているパナソニックのLED電球)色がきれいな製品ですが60Wしかなく少々暗いのが欠点です。
現在は東芝製のLDT11N-G/S/V1というLED球を販売していいます。
電球型蛍光灯の製造中止が傾向としてあるので電球型ランプのLED化の流れは加速するでしょう。

LEDビデオライトが注目を集めている

商品撮影にビデオライトを使う発想はプロカメラマンにはありませんでした。それは主として色の関係と、光量の少なさで手にするカメラマンはいませんでした。近年、LEDビデオライトが進化して小物撮影には使えるのではないかと手に取る方が増えているようです。

LEDビデオライトの進化とは、2つのポイントがあります。まず光量です。最初の写真のパナのLED電球60W相当が全光束(明るさ)810 lmに対し、LED 204球のライトは1440lmあります。(パナのLED電球60W相当が3灯ほどないと同じ明るさになりません)
製造中止になった電球型蛍光灯100W相当が1390lmでしたからより明るさがあります。

もう一つが演色性です。色の見え方の尺度として使われます。大まかに言って100に近いほど自然光のように綺麗に見えます。電球型蛍光灯100W相当でra84程度、テストに使った古い東芝のLED電球70強でした。最近のビデオライトはra値90以上が発売されており96+などを謳っている製品もあります。

演色性を実際にテストしてみました。 

メーターがあれば数値として簡単に測定できますが、実際どうなのでしょうか? テスト方法は、電球タイプは、写真電気工業のRIFA40×40に付けて撮ったものです。ra値は蛍光灯電球84(程度)LED電球70程度 LEDビデオライトが96+です。全部前にトレぺを垂らして撮ってます。またグレーカードでそれぞれカスタムバランスを設定後撮影しました。
LEDビデオライトPT-24Bが一番色の乗り(赤系統)が良いのが分かるでしょう、ra70の旧型のLED電球は画像処理しないと使えない色調です。蛍光灯電球はLED電球よりはましですが赤系統の発色が良くないという蛍光灯の欠点が出ています。念のためチャート入りの画像も撮りました(チャートは古いので参考程度にしてください)

半逆光気味ライトを置きました

適当にトレぺを付けて撮影
出力80%色温度5500K°