布バック(布背景)について

紙に対して布も背景に使われる

ハーレーの布バック

写真業界では、通常布バックというと、3m×6mほどの大きさのロール状バックが一般的でした。

厚手の継ぎ目のない生地に専用の塗料で模様(絵が)書いてあり、写真館などでたくさん使われています。無地の物もあります。重量があるので、専用の機材で設置します。
商品写真の撮影現場で使うことはあまりないと思います。
背景布は、沢山の企業が製造販売していましたがほとんど廃業してます。

知名度があるのはハーレー株式会社です。

最近中国製?を中心に、柔らかい布(不織布?)で撮影の背景用として色んなものが販売されています。安いのは歓迎ですが、折りたたんで配送されますので当然シワがあります。アイロンがけ必須となります。(高温でアイロンをかけると溶ける素材もあるので要注意)

小型のサイズのロール状背景布も昔から存在します。色の種類は紙に比べ少なめです。トルソーなどを撮る場合、2m×3m程度の大きさの物でよいでしょう。
背景スタンドとセットの商品もあります。YouTubeの影響でしょうかクロマキー合成用の背景布も沢山販売されてます。

この他、通称「シワバック」と呼ばれる米国発祥のムラ模様の背景布があります。3m×6mで数万円の価格が普通でした。今はラストライト社で小型の物が販売されているようです。
ムラバック、シワバックは商品写真では使いどころが難しくあまり使われていません。しかし人物写真が多い場合バリエーションとして1枚あってもよいと思います。

アイデア・センスで写真用に、こだわる必要は無い

写真用として左(上)のような布が販売されています。光沢や皺などの素材感を上手く使えば高級感のある背景になります。この手の布は手芸店などでお気に入りの布を購入して背景として使っても良いと思います。アイデア・センスで選択すればよいので、写真用として販売されている必要はありません。