物撮り背景シートPVC
PVC撮影背景シートは水物撮影に重宝する
撮影背景シートは、ロール状の紙製(バックグラウンドペーパー)の物が多く使われています。当サイトでもおすすめのアイテムです。布と違いシワが出ず、比較的安くて便利です。
しかしバックグラウンドペーパーは、苦手とする撮影もあります。料理やドリンク類・化粧品など水分を含んだ物撮りです。
バックグラウンドペーパーは紙なので、濡れた物を一度置くとシミになってしまいます。PVC撮影背景シートは拭けば大丈夫です。
PVC撮影背景シートは片面ツヤあり・片面マットが多い色数は11色~12色か
PVC撮影背景シートはバックグラウンドペーパーと違い、片面ずつ反射の度合いが違います。片面ツヤあり・片面マットが多く、使い分けが出来ます。
撮影・物撮りの現場では、あまりツヤありを使うことは無いと思います。(反射を生かしたイメージカットぐらいしか使わないかも?)
PVC撮影背景シートの色は、下記広告枠の製品のように9色が多い方です.これに白と黒を加えて11色が販売していることになります。
(グレーに色違いがあるかもしれません。)
一般的な物撮りであれば、白と黒にグレーを加えた3色あれば十分でしょう。とりあえず白を1枚購入しておくことをお勧めすます。
PVC撮影背景シートは横幅に制限があるので人物撮影は難しい
PVC撮影背景シートは、通販で購入するのが一般的です。アマゾンや楽天市場で検索すると多数の製品が出てきます。長辺としては3mとかの長い製品がありますが横幅は1.2mが最大のようです。せめて150cmあると撮影に幅が広がるのですが
つまり人物撮影には向きません。(証明写真程度は撮れます)使い方では(横にするとか)使えば半身位置写真も撮れるでしょう。
いずれにせよ人物撮影にはかなり制約があります。
ちなみにマンフロット撮影台のパネルサイズは長辺200×短辺122cmです。専門メーカーが使えるサイズとして選定したのが長辺200×短辺122cmということになります。PVC撮影背景シートも長辺200×短辺120cm程度を購入しておくと便利に使えると思います。撮影する物が(被写体)小さな物しか無いならもっと幅の狭い物でOKです。(迷ったら大きいサイズを)
PVC撮影背景シート vs 紙製バックグラウンドペーパー 比較表
項目 | 紙製バックグラウンドペーパー | PVC撮影背景シート |
---|---|---|
素材 | 厚手の紙 | ポリ塩化ビニル(PVC)プラスチック |
質感 | マットで反射しにくい | ツヤあり・マット両方あり(選択可) |
反射のしにくさ | ◎(照明が当たっても反射しづらい) | △(ツヤありの場合は反射することも) |
耐久性 | △(破れたり、汚れやすい) | ◎(水拭き可能、汚れに強い) |
保管性 | ×(巻いて保管するが破れやすい) | ○(巻くか畳める。素材的に長持ち) |
価格 | 比較的安価(ロールで売っている) | 紙よりは高価なことが多い |
サイズ展開 | 多種多様、大型サイズも多い | やや限られる(1.2m幅までが一般的) |
汚れた場合 | 汚れたら交換するしかない | 拭けば再利用可能 |
廃棄のしやすさ | 可燃ごみで簡単に処分可能 | 不燃・プラごみ扱いでやや手間 |
主な用途 | ポートレート、商品撮影、スタジオ全体 | 小物撮影、料理撮影、簡易スタジオ用 |
PVC撮影背景シートの2大欠点
PVC撮影背景シートの欠点は、まず静電気が発生する事です。細かいホコリやゴミが付着しやすく撮影前の掃除をこまめにしなくてはなりません。
特に冬場の乾燥期はPVC撮影背景シートの取り扱いだけで静電気が起きます。(静電気防止スプレーなどが効くかもしれませんが、使ったことがありません)
もう一点は、巻きぐせがひどいという点でしょう。決まった面(ツヤ無しとか)で撮影する場合、使う面を内巻きにしておけば巻きぐせがあっても撮影用のセッテイングは簡単です。ところが巻きの反対面を使おうとすると巻きぐせの抵抗が強くセッテイングに手間取ります。
巻きの反対面を使う予定がある場合、前日とかに反対に巻きなおしておいた方が良いです。この時も大き目のサイズだと少し力が要ります。