カメラの絞りを理解しよう

露出の3大要素-絞りを理解しよう

一眼レフのレンズを外して絞りのリングを変更すると絞りの変化を見ることができます。(メーカによりレバー操作などが要ります)

光の入り方は、開放=F値の少ないほうがたくさん光を取り込めるのと、F値の数字が多い方は少ししか光が入らないのはおわかりでしょう。

写真は、この絞りとシャッター速度、撮像感度(撮影感度)の3つの要素で露出が決定されます。

絞りには別の役割があります。

それはピントの合う範囲を変更できるということです。

まる覚えでかまいません。F値が少ない=ピントがあう範囲が狭い。F値が多い=ピントがあう範囲が広いとうことです。ピントの合う範囲を被写界深度といいます。

一般的に。商品撮影ではピントをしつかり広い範囲(手前から奥まで)合わせることが多いと思われます。料理などのイメージカットが例外でしょうか?

では、実際に撮影する場合、レンズの最高F値で撮ればよいのか?という疑問がわくでしょう。先の料理写真のように1点だけピントを合わせてあとはぼかすという表現を除くとプロカメラマンの多くはF5.6からF11程度までしか使いません。

原理はうまく説明できませんが、F値を多くすると、光の回折現象(かいせつげんしょう)という光の回り込みが起きて画質が大きく低下します。

ここもまる覚えでF16以上は使わないようにしたほうが無難です

高性能スマホの場合は?

高性能スマートフォンのレンズは、トリプルレンズ搭載機種が多くなりました。詳しくチェックすると下記のようになります。
撮像素子の大きさが小さいのでデジタル一眼レフとそのまま比較できませんが、F2.8以下という数値は立派なものです。

なお撮像素子が小さいとピントの合う範囲(被写界深度)は深く(広く)なります。

スマホの場合はどうなるか気になるでしょう。
iPhone 11 Proのように3つもレンズが付いているとそれぞれ
超広角13mmでF2.8
広角26mmでF1.8
望遠52mmでF2.0
https://www.apple.com/jp/iphone-11-pro/specs/

Androidのスマートフォンは代表が
Xperia 1
超広角16mmでF2.4
広角26mmでF1.6
望遠52mmでF2.4
https://www.sonymobile.co.jp/xperia/xperia1/spec_docomo.html

今のところスマホはF値をマニュア設定できない

2020年春の時点で、管理人はF値を自分で決めて撮影(マニュアル撮影)出来る機種・アプリは知りません。技術的、理論的に非常に困難だと聞いたこともあります。デジタルカメラとの差はこの絞り値変更できるかどうかが大きな要因です。