背景巻き上げ装置

このサイトでも写真のような背景紙を紹介してます。ロール状の背景紙を巻き上げを手動で行うとかなりの重労働です。長尺の物は物理的に無理があります。
ロール状背景紙の常時かけて置くのはあまり推奨されていないため撮影終了後、巻き上げ収納しなければなりません。（場合により下にロールを置いて上に引き上げる方が楽）
5.5ｍ巻きや11ｍ巻きの背景紙を効率的に巻き上げるためいくつか機材があります。

アマゾンには取り扱いが無いようなので楽天市場の販売情報です。
背景紙の筒に両側からアルミ軸を差し込み片側に付いている巻き上げホイルに鎖をかけて巻き上げる装置です。

長いクランク棒で巻き上げる方式の物や。分割式・一本の棒状のシャフトに巻き上げ機が付いた物など各種あります。詳しくはこちらショウエイ企画

写真を簡単に説明すると、左右3連のフックに背景紙筒に両側から入れるエクスパン ペーパーホルダー（マンフロットの名称）が3組、巻き上げ用チエーン（プラ製）重り3個、小さく短い棒状の物は壁や天井に強固に埋め込むアンカーボルトです。
壁や天井に直接付けるため場所を選びます。アマゾンレビューを見ると下記のディアウォールで付けている方もあるようです。

はっきり言ってNEEEWER製品はマンフロットのパクリ品です。
昔からコマーシャルスタジオ（商品撮影のスタジオ）では、マンフロットの3種の製品を組み合わせて使っていました。計算するとマンフロットが75,000円ほどNEEEWER20,000円ほどで設置可能です。

NEEEWER製品の価格があまりにも安いので使うプロカメラマンも多くいます。
簡単に取り付け例を紹介すると、上記NEEEWERセットに写真のスーパークランプ2個を追加します。セットの三軸折りフックとスーパークランプの取り付けはホームセンターでM6ネジを購入してねじ止めします。（マンフロットのフック写真のように）さらにホームセンターにある突っ張り棒（天井と床ー縦に使う）を用意します。垂直・水平（左右の高さ）に注意してスーパークランプで取り付けします。
倒壊防止に注意ください。（下記）

オートポールのように天井と床につっぱり棒方式で固定する場合、必ず垂直になっているか確認してください。経時変化で緩んできます。自然に倒れる時があります。（経験した）
ロールペーパーを付けた後出来れば水準器で水平を確認したほうが良いでしょう。
また地震の時も震度により倒れます。写真のようなベースがあるので必ず固定することをお勧めします。

マンフロットオートポール032は広く使われている機材です。本来の機能とは関係のない欠点が一つあります。上下に皿状の黒いゴムで取り付けます。天井材や床材によっては、このゴムの黒い色素が染み込み取れません。借りている事務所などは原状回復に思わぬ工事がいる可能性があります。

上下の黒いゴムに必ずカバーを付けて設置してください。今は新品には添付されているようです。付属しない場合は写真の商品が販売されています。

上記のように、背景紙を複数掛けられるようにする場合、背景紙を巻き付けてある紙管の中にシャフト＝心棒を入れてください。
なぜシャフトがいるかといえば、ロール背景紙紙であり巻いてあるのも紙管です。重力・湿気で緩やかに曲がっていきます。油断すると使い物にならないほど曲がります。

特に1.8ｍ以上の2.72ｍ幅、3.5ｍ幅の背景紙の場合は必須です。専用シャフト類はショウエイ企画・ハーレー株式会社・スーペリアメンテなどで扱っています。
ホームセンターでアルミパイプ・塩ビ管（肉厚タイプ）を2.72ｍ長に切ってもらいシャフトとしている方もいます。なおBPS2711紙管（紙軸）の内径は54ｍｍのはずです。