手作りディフューザーアーム

ディフューザーアームを自作する

ディフューザーアームとはトレーシングペーパーなどを設置する道具です。
撮影の解説本などにトレーシングペーパーで光を柔らかくしましょうと記載があります。

ところが具体的なトレぺの設置方法が書いて無く、イラストで空中に浮かんでいたり、撮影現場の写真や、動画を見ると、コメットのディフューザーアームや、かなり手間と材料費をかけた手作り機材が写っていることがあります。ここではライトスタンドまで入れて3,000円少しで使える物を作って(組み立て)みます。一切加工作業はいりません。
ただし、撮影用のトレーシングペーパー、またはディフュージョンフィルム(840mm~1100mm程度のサイズの物)は手元にある前提で書きます。

製品としては、コメットのディフューザーアームが販売されていて16,640円します。プロカメラマンでも、複数本購入は、すこしためらう金額の機材です。

撮影機材で基本的に購入するのは2点です。ライトスタンド(オスダボ)1本、写真のような小型クランプ1個です。小型クランプも後ろには1/4ネジと3/8ネジが切ってあり色んな機材を装着可能です。
ここまで見たら感の良い方ならお判りでしょう。ライトスタンド(オスダボ)にクランプをねじ込むだけです。

肝心のアームは100均の突っ張り棒を使います。写真は120cmまで使える150円の物を購入しました。実際は130cmほど伸びました。(さらに長い300円の物は太くてトレぺの紙筒内径22mmに入らない恐れがある)重り用にの巾着型ケースを1つ買うと良いでしょう。(写真参照)

合計で3,254円の出費です。メスダボのスタンドをお持ちの場合、上のスタンドの代わりにManfrotto アクセサリー アダプタースピゴット 013を購入ください。

重りは重量があれば他の物でも可

実際に使ってみた

巾着型ケースにペットボトルを2つ入れます。ポールを伸ばしてセットします。写真で使ったのは1100mmトレぺ10m巻きです。重量バランスを取ると写真のように40Cmほど左側にずらさなければなりませんでした。
重りを金属(コイン)や砂でもっと重たくするか、トレぺを84cmの物にした方がバランスは良くなります。(トレぺのロールを差し込まないで下からポールにテープなどで止める方法もあります。(または必要なだけ切って使う)

注意点、この方法はオスダボ先端のネジの部分に、かなり力がかかります。ネジ部の素材が弱いと折れてしまう可能性があります。国産タイプメスダボスタンドにManfrotto アクセサリー アダプタースピゴット 013を差し込んで3/8ネジ(太ネジ)で接続する方が良いと思います。
また100均の突っ張り棒は園芸用ポールでも良いでしょう。またホームセンターには、アルミパイプ当、適当な物があるかもしれません。

このようにプロカメラマンは、手元にある機材を流用して様々な用途に使います。重量があったり高価な機材は専用品、後は工夫とアイデアでお金を掛けないでクオリティーの高い写真を撮ろうとしてます。